Our Business事業紹介 【産業ガス】一般ガス

酸素

酸素は空気の約21%を占めるガスであり、私たちの生活において最も身近なガスの一つである。ほとんど全ての元素と化合して、酸化物となり、酸化が急激に起こるときは熱と光を発して、燃焼、爆発する。作業場における酸素濃度は18%以上22%以下に保たなければならない。50%以上の高濃度酸素を長時間吸入すると酸素中毒になる。

化学式 O₂ 比重 1.11(空気=1)
分子量 32 沸点 -183.0 ℃ (1atm)
外観/物性 無色・無臭/支燃性 融点 -218.8 ℃ (1atm)
主な用途
熱処理、溶接・溶断、活魚へのバブリング等の他、医療用として病院、在宅治療などでの吸入用

窒素

窒素は空気の78%を占め、常温で不活性である。高温、高圧下では水素と化合して、アンモニアとなる。高温では酸素と化合して酸化窒素となる。液体時はマイナス196℃という極低温の特性を持っている。

化学式 N₂ 比重 0.97 (空気=1)
分子量 28.01 沸点 -195.8 ℃ (1atm)
外観/物性 無色・無臭/不燃性 融点 -209.9 ℃ (1atm)
主な用途
配管・機器のパージ、機器の駆動動力、食品添加物(酸化防止)、食品の凍結粉砕等

アルゴン

アルゴンは窒素、酸素についで空気中に多く存在するガスであるが、その割合は空気組織のわずか0.94%と少なく希ガスの一つ。化学的には不活性の性質を持つ。

化学式 Ar 比重 1.38 (空気=1)
分子量 39.95 沸点 -185.8 ℃ (1atm)
外観/物性 無色・無臭/不燃性 融点 -189.2 ℃ (1atm)
主な用途
溶接のシールドガス、分析のキャリアガス、食品添加物(酸化防止)

二酸化炭素(炭酸ガス)

動物が呼吸する時に発生するガス。やや不活性であり、多くの金属に対しほとんど影響を与えないが水分を含むと炭酸を生じ鋼材を腐食する。液体炭酸を急激に気化させれば一部固体(ドライアイス)となる。

化学式 CO₂ 比重 1.53 (空気=1)
分子量 44.01 沸点 -78.5 ℃ (1atm)
外観/物性 無色・無臭/不燃性 融点 -56.5 ℃ (1atm)
主な用途
栽培促進用、炭酸飲料の発泡剤、冷凍食材の冷却、溶接のシールドガス、人工炭酸泉や炭酸シャンプーの他、医療用として腹腔鏡下手術用

アセチレン

不安定な化合物で0.1MPa程度の圧力下で酸素がなくても火花・過熱・衝撃・摩擦等によって水素と炭素に分解され分解爆発を起こすことがある。アセチレン自体は無臭だが漏洩を知らせる為、市販されているものは特有の臭いをつけている。

化学式 C₂H₂ 比重 0.90(空気=1)
分子量 26.04 沸点 -83.6℃ (1atm)
外観/物性 無色・無臭/可燃性 融点 -81.5℃ (1atm)
主な用途
溶接・切断用の燃料、溶射、有機合成用

ヘリウム

ヘリウムは地球の大気中にはほんの微量しか存在せず希ガスの一つ。化学的に不活性である。非常に安定な物質で正規の化合物は作らない。ヘリウムの沸点は-268.9℃とあらゆる物質で最も沸点が低く水素についで軽い性質を持つ。

化学式 He 比重 0.14 (空気=1)
分子量 4 沸点 -268.9 ℃ (1 atm)
外観/物性 無色・無臭/不燃性 融点 -272.2 ℃ (1 atm)
主な用途
MRI、リニアモーターカー、ガスクロのキャリアガス等

水素

水素はあらゆるガスの中で最小の密度と最大の拡散率をもっているので漏えいしやすく漏れたガスが広がりやすい。
常温では不活性で反応性に乏しいが、圧力、温度、触媒の存在下では還元性が強く、金属の酸化物や塩化物と反応して金属を遊離させる。酸素との混合物に点火すると爆発的に燃焼し水になる。

化学式 H₂ 比重 0.07 (空気=1)
分子量 2.02 沸点 -252.8 ℃ (1atm)
外観/物性 無色・無臭/可燃性 融点 -259.2 ℃ (1atm)
主な用途
分析のキャリアガス、自動車用燃料、ロケット燃料用、化学工業用等

空気

空気は、無色透明で、複数の気体の混合物からなり、その組成は約8割が窒素、約2割が酸素でほぼ一定である。また水蒸気が含まれるがその濃度は場所により大きく異なる。

化学式 比重 1
分子量 28.97 沸点 -194.35 ℃ (1atm)
外観/物性 無色・無臭/支燃性 融点
主な用途
用途としては、スキューバ、救急用呼吸器、機器の駆動動力として利用される。